ABCD doctor

ダブルドクター装置の原理と目的

ABCDドクターとはABCドクターを2基併用するダブル・ドクター装置の形式をさします。ドクター装置はロール表面に付着する水や異物等を除去する事が目的な訳ですが、ミクロ的視点から見るとロール表面には細かな凸凹があり、またドクター・ブレード刃先摩擦面にも同様の状況があるわけで、どうしても微細な異物や水等が、この小さな穴をくぐり抜けることは避けられません。
このくぐり抜けた異物はロール面に付着してから、紙にもって行かれることもありますし、また一部は刃の裏面に積み重なって、ある程度の大きさに成長すると、これが飛散・欠落して、紙切れやその他のトラブルの原因になったりすることが多く、特にプレスのストンロール等メインロールでは、この現象「裏廻り現象」の対策が大きな課題となっております。
また、ドライヤーFCロールやクロムメッキ、WC容射ロール等においては、ドクター・ブレードを強く押し当てることにより、ブレードの裏面に負圧力が発生し、この力によってブレード表面に異物の蓄積が見られることが多く、これもまた製紙品質管理上の大きなポイントとなっております。
ダブル・ドクター装置は、こうしたトラブルの原因を解決するために考案されたもので、ロール上にNo.1ドクターとNo.2ドクターを当てることにより、No.1ドクターで裏廻りした異物をNo.2ドクターで補うことを目的とし、これにより後に示す効果があげられます。

※No.1ドクター通過後、ポーラス内異物は負圧力により吸い出され、No.2ドクターで完全に除去されます。

ダブルドクター装置の有効性

プレスセンターロール、4Pトップロールにおいて確実にクリーニング効果が上がります。従来より課題となっております微細なピッチ廻り等、刃先裏の異物欠落対策、水まわり対策には特に威力を発揮します。

ダブルドクターは、ABCD型の他に、ABCドクター+CMドクターを併用した型式もあり、状況に応じて個別に設計しております。貴設備の作業状況に最も適合したダブル・ドクターをご提案しております。

ドライヤーシリンダーや表面処理ロール等においては、刃先の裏廻りカス対策が必要になります。第2ドクターが確実に異物をキャッチして完全に除去、さらに2本のドクターにより相乗効果も上がり、ロール表面の光沢を増大させることが可能です。

 

生産性の向上と高品質化を実現します。

さらに剛性の高いドクターバックを採用

2台のブレードホルダーを支えるダブル・ドクター用バックは、マシンサイドやロールから受ける影響も大きくなるため、剛性面で余裕率を充分にとった設計となっております。
お客様に安心してご利用頂けるよう、ドクター設計基準も充分に配慮しております。

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