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ダブルドクター装置の原理と目的
ABCDドクターとはABCドクターを2基併用するダブル・ドクター装置の形式をさします。ドクター装置はロール表面に付着する水や異物等を除去する事が目的な訳ですが、ミクロ的視点から見るとロール表面には細かな凸凹があり、またドクター・ブレード刃先摩擦面にも同様の状況があるわけで、どうしても微細な異物や水等が、この小さな穴をくぐり抜けることは避けられません。
このくぐり抜けた異物はロール面に付着してから、紙にもって行かれることもありますし、また一部は刃の裏面に積み重なって、ある程度の大きさに成長すると、これが飛散・欠落して、紙切れやその他のトラブルの原因になったりすることが多く、特にプレスのストンロール等メインロールでは、この現象「裏廻り現象」の対策が大きな課題となっております。
また、ドライヤーFCロールやクロムメッキ、WC容射ロール等においては、ドクター・ブレードを強く押し当てることにより、ブレードの裏面に負圧力が発生し、この力によってブレード表面に異物の蓄積が見られることが多く、これもまた製紙品質管理上の大きなポイントとなっております。
ダブル・ドクター装置は、こうしたトラブルの原因を解決するために考案されたもので、ロール上にNo.1ドクターとNo.2ドクターを当てることにより、No.1ドクターで裏廻りした異物をNo.2ドクターで補うことを目的とし、これにより後に示す効果があげられます。 |